台湾賞鳥の旅(2004年4月1日):武陵農場、宜蘭平原



(1)武陵農場、(2)宜蘭平原、(3)台北


 ここ武陵農場も夜中はずっと雨が降っていました。6時半頃に外に出てみたら、またしてもすぐに雨があがりました。みんなよほど日頃の行いが良いのでしょう。ヤブドリが「ピン・チリン」と鳴き、ミヤマテッケイ(固有種)が「ビューン」と鳴きました。チャバラゴジュウカラ、タイワンシジュウカラ、カンムリチメドリ、キバラシジュウカラ等が次々に出現しました。ここは標高が高いのです。チャバラゴジュウカラは日本のゴジュウカラと較べて腹の茶色がかなり濃いようです。


(チャバラゴジュウカラ)

 ホテルの朝食はバイキングでした。おいしい肉マンやアンマンがいろいろあり、お腹が一杯でもさらに食べたくなります。朝食を食べながら窓の外を見ると、ヤブドリとカンムリチメドリが至近距離で盛んに枝移りを見せてくれました。

 バスで少し農場内を移動して探鳥しました。シマドリ(固有種)を見たり、ベニサンショウクイ、ミミジロチメドリ、メジロチメドリ、アオチメドリ、ズアカチメドリ、コシジロムシクイ、ズアカエナガ、キバラシジュウカラ、タイワンシジュウカラ、アオジ等、おなじみになった鳥達をたっぷりと楽しませて頂きました。

 ドライバーの教さんが何かを見つけたようです。ヤマムスメです。「ギョギョギョ」と声も聞こえます。2羽が見易いところにとまってくれましたが、腹が白っぽい大陸産のヤマムスメ(サンジャク)とのことでした。それでもじっくり見られたので満足でした。川辺ではカワガラスの求愛が見られ、カワビタキも道路の近くで愛想をふりまいてくれました。


(ようやく見られたが、大陸産だったヤマムスメ)

 川辺ではカワガラスの求愛が見られ、カワビタキも道路の近くで愛想をふりまいてくれました。


(カワビタキの♂と♀)

 カワガラスは足輪が装着されていました。


(足輪がついたカワガラス)

 ここで山野の鳥達に別れを告げて、北部の宜蘭平原に向かいました。カンムリワシを見たりしながら一面のキャベツ畑を下ってゆきました。平原に入って、教さんがバスを止めてバックしてくれました。電線にタカサゴモズがとまってたんです。本当に目の良い方です。宜蘭で昼食をとりましたが、似たような野菜の料理でも味に特色があるようで、焼きソバもとてもおいしくいただきました。


(タカサゴモズ)

 この平原では水鳥を探すということで、とある池のほとりにバスを止めて、降りてすぐに赤っぽい大きな鳥が飛んで来ました。リュウキュウヨシゴイです。サギ類やカモ類も沢山おり、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、ムナグロ、トウネン、ハマシギ、イソシギ、タカブシギ、クサシギ、等のおなじみの鳥が見られました。池の中の杭にはクロハラアジサシが2羽留まっていました。じっくりと見られたので、飛び去って「クイ」が残るということはありませんでした。マミハウチワドリも良く見えるところに出てきてくれました。

 美秀さんがセイタカシギを沢山見た場所へ案内してくれましたが、数羽しか見られませんでした。また別の場所へ移動する際に狭い道路の上をシロハラクイナがすたすたと歩いていました。そしてついに見つけました。300羽程のセイタカシギの群れがいました。長い赤い足を出して飛ぶセイタカシギの大群はえもいわれず綺麗です。



(セイタカシギの群飛行)

 また別の場所ではコアオアシシギ等がおり、移動中にはオウチュウ、カバイロハッカ、カノコバト、ベニバト等を見ることができました。このあたりではもうクロガシラはおらず、シロガシラの縄張りでした。

 夕食はシーフードです。ケースに並んだ中から好きな魚介類を選んで、調理方法を依頼すると作ってくれるそうです。全て美秀さんにおまかせしておいしい夕食を頂きました。そしてここから2時間以上かけて台北のYMCAに到着して、素晴らしかった賞鳥旅行は終わりました。ドライバーの教さん、本当にありがとうございました。


次のページ
前のページ
目次に戻る
台湾の野鳥の声
copyright (c) 2004
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送