台湾賞鳥の旅(2004年3月29日):清境農場、瑞岩歩道


 昨夜、コンビニで買っておいたパンとカップラーメンを持って、まだ暗い5時45分にバスで出発しました。夜中は土砂降りでしたが、バスで少し走ると雨が上がりました。この日から交代したドライバーの教さんはとても鳥に詳しくて目も良く、途中で鳥を見つけては停車してくれます。タカサゴマシコやベニサンショウクイ等をじっくり見られました。

 50分程走って、観察場所の瑞岩歩道(車が1台通れる程の林道)に到着です。入り口には大きな看板があり、自然保護に反する行為をすると、6月以上5年以下の懲役and/or罰金20万元(1元は約3円)以上100万元以下とのことです。ここは標高が2000 m近くあり、やはりチメドリ類やコシジロムシクイが沢山いい声を聞かせてくれました。キバラシジュウカラも鳴いています。山側の斜面にコルリやコマドリを思わせる大きな声を出しているのはコバネヒタキとのことですが、懸命に探しても姿はちらちらと見えるだけで、しっかりとは見せてくれませんでした。


(歩道入り口の自然保護の看板とキバラシジュウカラ)

 ここでは、パチンコ玉をぶつけるような「パチパチ」というハナドリの声が良く聞こえ、かわいい姿も見ることができました。10時過ぎにはカンムリワシが飛行し、タイワンオオタカも顔を見せてくれました。歩道の水溜りにはカンムリチメドリが降りていました。途中で崖崩れがあったので引き返し、林道入り口でお湯を沸かしてもらってカップラーメンで昼食です。


(瑞岩歩道の風景とカンムリチメドリ)

 午後は車道を越えて反対側の林道を歩きました。そこは4時過ぎにはキジ類が姿を見せるとのことで、少し農場方面に戻った見晴らしのいい斜面に移動しました。そこではコウグイスが「ニーホイチョ」とウグイスに似た声を聞かせてくれ、黄色いヒゲをつけたようなヤブドリ(固有種)が姿を見せました。マルハシの「フィホー」という声や、タイワンオオセッカ(固有種)の「ヒーチュク、ヒーチュク」というような面白い声も聞くことができました。ズアカエナガは目の隈取りがくっきりとしており、京劇の役者のようです。

 4時頃に昼食後歩いた林道に戻り、キジ類を探しながら歩いたところ、サンケイ(固有種)を美秀さんと高山小姐が見たのですが、私は目のはしに何かが通り過ぎたのを感じただけでした。残念! 同じ林道でミカドキジも探しましたが、ふられてしまいました。しかし、ヒメフクロウが林道の近くで鳴いてくれました。姿は見られず、声も少ししゃがれており、「インフルエンザで遠慮してるのかな」と笑われていました。ホテルに戻ってマトンのシャブシャブを食べました。大量のキャベツが入っており、とてもおいしいのですがいくら食べても減らない感じでした。移動が無く2連泊したのはこの日だけでしたが、夜明けから日没まで歩き回るのでけっこう大変でした。


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