インドの野鳥の声はこちら。(*)が付いた鳥の声があります。
インド鳥見紀行
12月15日

 ニューデリーのホテルで夜明けとともにホテルの屋根の上には多数のトビが群れて舞っていました。カワラバトの大群も飛びまわっていますが、羽の色がそろっているように思いました。窓にはホンセイインコ(*)が飛来しました。少しホテルの外へ出るとカバイロハッカが木にとまっていました。


カバイロハッカ

午後は近くのネルー公園に行きました。ホテルからは道路を1本渡ったところにあるのですが、この道路を渡るのが一苦労です。横断歩道は全く無視されて、車やオートリキシャ(3輪バイクのタクシー)等がクラクションを鳴らしながらひっきりなしにばく進してきます。交差点がロータリーになっているので、信号で流れが途切れることも無いのです。隙を見て道路の半分を渡り、中央で肝を冷やしながら待ってようやく渡ることができました。  ネルー公園は市民の憩いの場になっているようです。長辺が1 kmくらい有る大きな公園です。鳥の声が全くわからないので、最初はパニック状態になりました。リスがたくさんいていろんな声を出すのにも悩まされました。「目が白くてくちばしが黄色の薄茶の鳥・・・」と特徴を覚えて図鑑を全部チェックすると、ツチイロヤブチメドリ(*)のようです。鳥見を始めたころによくやっていた作業が思い出されます。ガイドなしの初めての土地ではこれが楽しみですね。この鳥は木の中に沢山おり夕方には公園の木に集まってねぐらにしているようでした。日本のヒヨドリに相当する感じです。

ツチイロヤブチメドリ(*)

 朝にもいたカバイロハッカは草地の上にも沢山います。これは日本のムクドリに相当するようです。ホオジロムクドリも少しいました。沢山いるカラスはイエガラス(*)です。一部灰色でコクマルガラスと同様の配色ですが、少し大きいようです。ハシボソガラスより小さく、声も「クワー」という感じでした。カワラバトの群れもいますが、野生の原種らしく、全部が同じ配色なのでけっこう綺麗に思えました。ホンセイインコ(*)も沢山いて木の中でヒヨドリのような「ヒヨヒヨ」という声でよく鳴いていました。

ホオジロムクドリ



イエガラス(*)

 木に止まった1羽のハトは懐かしいシラコバト(*)でした。埼玉にいたころもめったに見られませんでしたが、こんなところでの再会にうれしくなりました。

シラコバト(*)

 少し水を流し込んでいる池にはハクセキレイがいました。図鑑には6亜種が記載されているので、一体どれかなとチェックしていると、どうも顔が真っ白な亜種タイリクハクセキレイ(M. a. dukhunensis)、目の周りだけ白い亜種メンガタハクセキレイ(M. a. personata)の頭が黒いのと灰色の個体、そしてセグロセキレイに似たオオハクセキレイが一緒に行動しているようでした。図鑑ではメンガタハクセキレイは頭が黒いので、頭が灰色の個体はメスなのかなと想像しています。
 
オオハクセキレイ(左)とハクセキレイの亜種タイリクハクセキレイ(M. a. dukhunensis)



ハクセキレイの亜種メンガタハクセキレイ(M. a. personata)の頭が黒いタイプと灰色のタイプ


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